校長挨拶

 2023年は私にとって来日30年になる節目の年です。1993年、私が留学生として東京に来た当時、片言の日本語しか話せなかったのですが、日本の大学で講義を行ったり、NHK国際放送局でニュースの翻訳をしたり、国際シンポジウムで日中同時通訳を務めたりするようになりました。そして2023年、人生の半分以上を過ごした武蔵野市桜堤地域に「宇賢教育学院武蔵境校」を新規開校することになりました。

 開校に至った経緯は、2011年に遡ります。当時、6歳の娘をトリリンガルに育てようと、シンガポールへ渡り、2013年まで現地の小学校に2年間通わせました。2017年、娘と息子(当時2歳半)を連れてカナダに行きました。そこで様々な人間、文化や言葉に触れることができました。ところが、2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症がこうした留学生活にピリオドを打ちました。カナダの学校が突然閉鎖され、再開の目処も立たないため、子供たちを連れて日本に帰りました。しかし、世界はもうコロナで一変しており、コロナ前のように安心して自由に海外に行くことは難しくなりました。いつしか「海外に行かなくても異文化に触れられ、トリリンガルに育てることができたらいいな」と考えるようになりました。

 一方、日本に帰ってきてから、大学受験を控える娘の経験を通して、日本の受験戦争の熾烈さを思い知らされました。将来、子供が日本の大学か海外の大学かどちらも自由に選べるようにするには、小さい時から多様な文化や言語を学んで視野を広げるだけではなく、計算力や読解力などの基礎学力を高めることも重要だと痛感しました。ネットでいろいろ調べたところ、「トライリンガルを育てる 習い事付き学童クラブ-宇賢教育学院」に出会いました。カリキュラムが充実していて、これまで多くの実績を出してきたことが分かりました。

 宇賢教育学院は、EngQ英語という独自のコンテンツを用いて学習者が正確に発音するよう導きます。そうした英語学習を通じて、宇賢教育学院は全国ジュニア英語スピーチコンテストに受賞者を毎年輩出しています。中国語やそろばんの勉強においても、子供たちは次から次へと検定試験に合格しています。宇賢教育学院は保護者さまとお子さまに対して全面的にサポートをしています。ご自宅でゆっくり過ごす時間を確保するために、宿題指導なども行なっています。

 宇賢教育学院の素晴らしさに魅了され、20年以上暮らしてきた地元に宇賢教育学院武蔵境教室を開くことを決意しました。これまでの経験を生かして、子供たちがここ武蔵野から世界へ羽ばたく手助けをしていきたいと思います。

張 維納(チョウ ウェイナ)

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